これは残さなくてはならない
忙しい中時間を見つけて会いに来てくれる
それが嬉しくて、あと初めて電話をしてくれたのが嬉しくて
時間は短くても会えるだけでいいと思ってた。
何時に仕事終わるかなんて知らない
でも、私は会える時間を伝えた。
仕事終わり、法定速度は守りながら片道2時間半
2時間運転して、30分電車移動
駅に着く
着いたと連絡する
既読にもならない。
お腹が空いていたが、一緒に食べたい。
1時間経過
今向かってる
どこから向かっているかわからないけど
向かっている事実に安堵
夜
店が閉まっていく。
外
雨が降っている。
宿
一緒に泊まるため決まっていない。
行く当てがない。
雨が降り、12月にしては気温は高いものの
肌寒い。
駅に着いてから2時間半が過ぎた。
電話が鳴る。
まだ少しかかる。
そっか、そっか。
まだ待とう。この時間になってもこなければ帰りたい。
二度目の着信。
電波が悪く繋がらない、一旦iPhoneの電源を消す。
起動させ、電話する。
焦っていた、来れない理由ができた
震えながら、私は帰るねと
ほんとにごめん。すぐ電話は切れた。
そこからは長いようで一瞬だった。
また片道2時間半を帰った。
気がついたら日を跨いでいた。
連絡をしても既読にならない。
何度も目覚めた。画面を見る、通知はない。
朝、ほんとにごめんねと
そこから色々と考えだしてしまい
これでもう会えないかと思ってしまった。
これが切れ目だと私たちの
神様が告げている、ここで終わりにしなさいと。
終わったらいいんだ。何時間も待たされて
挙げ句の果て会えずに終わる。
終わらせた方が楽だと。
でも終わることを考え出したら涙がでてきた。
これで終わりなのか、
大丈夫?
既読にならないまま夜がすぎる。